東京から1週間近くかけて、ようやくたどり着いた石垣島
石垣島から通称「ゲロ船」と呼ばれる
非常に激しくゆれるフェリーに揺られ3時間

乗船時に一人づつ手渡された洗面器のお世話にならずに、
やっとこさ、見えてきた島が、与那国(よなぐに)島。

岩壁が島を取り囲み、波が荒くて接岸が困難なことから
「渡難(どなん)」と呼ばれる日本の西の端です。

それにしても、床に寝てると勝手に寝返りを打ってしまうほどの
激しい横揺れ(ロール)が続くフェリーは、しんどかった。。。

なんとか、上陸。
港から、いきなりきつい登りだが、上に上がってしまえば予想以上に平ら。
上から見ると、ひし形をしていて、周りは絶壁・上は平ら。
ひな祭りの菱餅みたいな形の島なのです。

  


とりあえず、自転車で走ってみる。
人も車も少ないが、なぜか立派な歩道がある。。。誰が歩く?

  


あまりに人の気配を感じないうえ、道が立派なので、道路に三脚を立てる。
自転車に乗っている自分をセルフタイマー撮影。

まずは、島の東端にある岬、東崎(あがりさき)に向かう。

日本一西にある島の東の端

という場所。

向かい風が強くて、シンドイ。。。帰りは追い風、楽しみだ。

  


強い向かい風に嫌気がさした頃、突然、道端にポカリの自販機。
なぜここに??(自転車乗り用の吸水地点?)とりあえず休む。
ポカリのCMみたい?

  


途中、小さな飛行場を越えて、エッチラエッチラ風に向かって走っていると、、
何処からとも無く、甘い良いにおい。
製糖工場だ!サトウキビが山積みになってます。

  


さらに進むと、集落に出た。
塀に書かれたバス停。一日数本。しかも、島を右回りと左回り。

このバス停は、今のところ
けーすけ的バス停ランキング 第1位です。
(なんじゃそりゃ?)

  


島の中心にある役場の近くに信号機。
人も車も少ないのに、一応あるのね信号。
でも、押しボタン式でないのに、ずっと青。。

後に聞いた話では、、、
島の子供達が信号を知らないまま育つと、街に行ったとき危ないので
教育用に設置したとのこと。
なので、

「交通の授業」の日しか赤にならない


離島の中でも、この島が大きな島から離れていて、独立した生活をしている事を実感 する話です

  


集落を抜けると、また寂しくなり、道が細くなった。。
やがて、畑道に!(間違えたかな?)
自転車にビックリした羽根の赤い大型のバッタが飛び出してきて、
足に当たって非常に痛い!(でも、それ以上にスポークに巻き込まれるバッタが多 い、、)

  



舗装路に戻ったと思ったら、今度は野良ウマ(?)
悠然と道を道を歩いていて、チョット怖い。

上空では、でっかい鷹?ワシ?が静止しているかのように飛んでいて、こちら を見てる。
道には、馬さんが落とした”ブツ”がたくさん。。。
ただでさえ、強風でハンドルを取られているのに、馬に注意しつつ、障害物をよけつ つ。。

  



やがて、一番西の島の東の端に建つ「東崎灯台」が見えてきた。

  


ここも、海まではかなりの高さのある絶壁の上。
そして、ものすごい風が吹き上げてくる!

  



とんでもない風!吹き飛ばされそう!
とりあえず、記念写真を。。 この写真のシャッターが下りた直後、カメラは三脚ごと飛ばされました。。
慌てて拾いに行った、壊れてなくてよかったー


来た道を戻って、西の島の西の端を目指す。与那国島横断。
強烈な追い風なので、漕がなくても、ちょっとした下りで40km/h以上出る!

あまりに快調だったので、横断中の写真は無し。

  


約40分で西の端にある公園に到着。
ここにも灯台。この灯台が日本の西の端。

晴れていれば、120km先の台湾が見えるらしいのだが、、、残念。

  


灯台の下までやってきた。
お、日本最西端の碑があるぞ!

  



わーい!

日本最西端に到達ぅ!


ここが、生まれてはじめて到達した、日本のスミッコでした。





日本国 最西端之地から、日本一遅い夕日が海に沈むところを見たかったが、
天気悪いし、強風の中(向かい風)島の中心に近い宿まで戻る事を考えると、
道に街灯もないことだし、明るいうちに移動したほうが良い。って事で、宿へ。



ここが今回のお宿。 民宿「ふくやま」
前日に、石垣島の公衆電話から、予約しておいたのでした。

  


日本語があんまり通じない、おじいちゃん1人でやっている民宿。

夜に、酒盛り開始!

日本で唯一、60度の酒の製造が認められている与那国島


最初に出てきた一升瓶の泡盛で既に43度。。。

この後、あまり会話が成立しないまま、宴は進行。 会話が成り立たないので、飲む量が増える。。
後半戦で登場したのが、、

「舞富名(まいふな)60度」

消毒液が、燃料の世界です。。。そして、、

  


TKO!(ノックアウト!)
おそるべし、与那国島。。
夜中に、ヤモリがうるさかった(ケケケケッて鳴く)事だけ覚えています。。

翌朝は、お腹が痛くて目が覚めました。トイレに直行!
船に乗る時間まで、30分毎にトイレに駆け込んでいました。。
最後の方は、泡盛そのまま排泄。。。腸内殺菌ですビフィズス殺されたぁ・・・