大沢温泉で湯治体験

盛岡から南に30kmぐらい、岩手県の真ん中あたりに飛行場のある花巻市。
その花巻市の西側(山側)に10kmぐらいの所に、「花巻温泉峡」がある。

県道12号線沿いに、花巻市側から、
松倉温泉、志戸平温泉、大沢温泉、鉛温泉、新鉛温泉といった感じで、数km間隔に温泉が立ち並ぶ。
(これ以外にも、数ヶ所あり。)

今回は、この温泉峡のほぼまん中、「大沢温泉」に泊まることにした。

この温泉郷は、10箇所ぐらいの温泉があるが、どこも大体、1箇所1軒といった感じ。
つまり、大沢温泉には、大沢温泉という宿しかない。

大沢温泉は、「株式会社 大沢温泉」という会社で、大きく3棟の建物がある。

1:山水閣 1泊2食、バス・トイレ付で、1万数千円という、いわゆる温泉ホテルスタイル。
2:菊水館 1泊2食付だが、風呂やトイレは共同の温泉旅館スタイル。1泊1万円以下。
3:自炊部 いわゆる湯治客の長期滞在用。タオルはもちろん、布団も持ち込み。

当然ながら、自炊部へ向かう。


これが自炊部の入口。非常に味のある木造。

受付を済ませて、部屋に案内してもらう。
右へ曲がって、左へ曲がって、階段上がって、、、、また曲がって、、、
増改築を繰り返してきた歴史を感じる迷路のような構造。。。

階段下りる方向と、一段降りて左に行く廊下(赤い絨毯の方向)。
こういう複雑な三叉路があちこちに。。。

廊下と、部屋は障子一枚で仕切られているだけ。

部屋と部屋はふすまで仕切られている。(間違って開けない様に釘が打ってある)

靴は、廊下の広い所にその周辺の部屋の人がみんなで置くゲタ箱がある。
ゴミも同様に、みんなのゴミ箱。(部屋にもクズカゴはある)
この鉄製の四角いゴミ箱、いつから使ってるんだろう・・・

案内された部屋は、8畳の部屋。一人では広いな。
冷蔵庫(中は当然、空っぽ)、コタツ、テレビ(無料)、ポット(これも空っぽ)
ここまでは、標準装備。

敷布団、掛布団、シーツ、枕、丹前、浴衣、毛布、石油ストーブ
これらは別料金のオプション
長期滞在者が対象なので、これらは自分の物を持ってくるようだ。
今回は手ぶらで来てしまったので、
敷布団(200円)、掛布団(200円)、シーツ(70円)、枕(10円)、丹前浴衣セット(250円)
を、借りた。それにしても、料金形態が細かい。

温泉のお風呂は全部で4箇所。
自炊部にある、薬師の湯というタイル張りの内風呂と、混浴露天(脱衣所は、洗い場の端っこ)
菊水館にある、南部の湯という湯船はもちろん、壁から屋根まで木で作られた風呂。
山水閣にある 豊沢の湯という半露天風呂(屋根はあるが壁が無い)
これのどれに入っても良い。(ただし、自炊部以外の風呂には入浴時間に制限がある)

とりあえず、一通り入ってみた。やっぱり露天は良いよねー。
半露天の「豊沢の湯」にも行ってみたが、
冬なので壁の部分にガラスがはめられており、内風呂になってた。
当然、これらの風呂は、建物が違うだけで源泉は同じ。透明な弱アルカリ性単純温泉

銀山と違って、ここではさすがに写真は撮れませんでした。。。

   

湯治場での生活は。。