湯治宿の生活。

風呂上りに、食堂(「やはぎ」という普通の定食屋のような店がある)で夕食
その後、売店で日本酒とツマミを買って部屋に戻る。
この売店、すぐ食べられる物(おにぎりなど)から食材(ジャガイモとか)まで
豊富な品揃え。洗剤やら、タオル、老眼鏡、携帯ラジオなどなど、なんでもある。

250円で借りた浴衣と丹前を着て、コタツに入り、湯飲みで酒飲みつつ、テレビ見る。
あーー、これが湯治場の生活かぁ。。。(何か違うと思うけど)

翌朝、「ヨーグルト〜、牛乳〜♪」という声。
廊下に出ると、籠にいろいろ入れて歩く、移動販売(?)のオジサン。

窓の外を見ると、どんどん増築されていったのが良く分かる。

屋根の上に、物干し場が作ってあった。
しかも、そこへ行くには、隣の建物の中2階から屋根の上を歩いて行く!

歴史ある建物なので、当然、電気の配線が壁の中を通っているはずは無く、
壁に、ちいさいカスガイで固定されている。
しかも、非常に複雑な分岐を繰り返している

昼は、自炊する事にした。

炊事場に行ってみる。(物干し場があった建物の1階部分)
11時だと言うのに誰もいない。

海外の安宿と同じく、「きちんと片付ければ、調理器具は自由に使って良し」
唯一、海外の安宿と違うのは、ガスが有料だと言う事。

壁の元栓と、五徳の調整コックの間に鉄製の料金箱。
これに10円入れて、ハンドルをゆっくり半回転させる。
ハンドルは”ヌメーッ”とした動作感でまわり、元栓を開けます。って感じ。

その後、チャッカマンの火を近づけて、調整コックを開けて点火!

五徳が大きいので、ゴーッ!っと火が出るのかと思ったら実に頼りない火。

自分への、お土産用に買ってあった盛岡冷麺を食べる事にした。
付け合せに、売店で買った「卵の燻製」
どんぶりには、山水閣と書かれている。

できたー!

部屋まで持って帰るのが面倒だったので(2人前をどんぶりに入れたらあふれそうなので)
寒いけど、調理台の端っこで食べる事にした。

寒い。。。
外はまだ雪が残る3月の東北山中。
裸足にスリッパ、浴衣と丹前。暖房の無い炊事場で大盛りの冷麺。。

ま、そんなこんなで(?)湯治場での他の私生活は過ぎていったのでした。

ちなみに、イロイロ借りて8畳の部屋に一人で泊まり、2泊して6000円でお釣りが来ました。

   

BACK