海外では、自転車をそのまま公共機関に乗せられる国もあるのですが、日本では出来ません。
そのため、輪行(りんこう)という自転車を手荷物にする日本独自の技術があります。



アメリカでは、地下鉄にもそのまま乗せられるのに。。。盗撮?しちゃいました
(サンフランシスコ市営地下鉄内で)

ドイツの電車には、一番後ろに自転車用列車が接続されていました!
すばらしい!

ちなみに、中はこんな感じ。
これなら朝の山手線でも出来そうです(笑)


マウンテンバイクを輪行しよう!

撮影は、久米島のバードアイランド前でおこないました。
(時間とフィルムに余裕があったので)


我が愛車。MAX君です。折りたたみ自転車ではありません。
ライト、メーター、水筒など、外せる物は出来るだけ外しておきます。


まず、サドルを一番下にします。
ママチャリでもおなじみのレバーでクルクルっとやるだけです。工具不要。


ブレーキのワイヤーを外します。(写真は前輪)
これもワンタッチで外す事が出来ます。
後輪ブレーキも同じ構造です。(外します)


自転車を裏っ返します。(この辺のやり方は、人それぞれ)


まだ、外寸的には、自転車のままです。


前輪を外します。タイヤ(ホイール)も、サドルの高さ調整レバーのように
クルクルっと回すだけで本体(フレーム)から外れるようにできています。
(レース中にパンク等した時、すぐに予備のタイヤに交換できるように)


工具不要で、簡単に前輪が外れました。


後輪も、同様に外します。
ただ、こちらはチェーンがあるので、手を汚さないようにやるには
ちょっとしたコツと慣れが必要です。


前後のタイヤを外して、裏っ返された状態。


ここで、輪行袋の登場!(たたんだ状態)
自転車として走っているときは、邪魔だし結構重たいです。でも、大事な袋です。


自転車の前で袋を広げます。


前後ホイールを輪行袋に入れ、真ん中にフレームを置きます。
このとき、ハンドルをめいっぱい切った状態(90度曲げる)にします。


袋のファスナーをぐるっと一周閉めて、ストラップで締め上げて

完成!


あとは、肩紐をつけて担ぐだけで手荷物扱いに。
重さは、自転車の重さそのままなので、肩にズッシリきます。。。



電車に乗れます。

数年前まで手荷物料金(何処まで乗っても260円)を取られましたが、今は無料。

フェリーにも乗れます。

自転車のままだと、原付・バイク置き場に駐輪することになり数千円とられますが、
輪行してしまえば、客室に持ち込めます。(大型手荷物として数百円取られる事もあり)

高速バスにも乗れます。

床下の貨物室が空いていれば、そのままゴロンと入れさせてくれます。
ただ、横置きで特に固定もしないので、走行中に傷みます。。。
バス会社によっては断られる事もあります。(荷物が多いときにも断られます)

飛行機にも乗れます。

国内線は扱いが丁寧で手渡ししてくれます。(ターンテーブルには出てこない)
しかし、預ける時に免責サインが必要です。(壊れても文句言いませんのサイン)
飛行機のように、完全に自分の手元から離れてしまう場合は、
どういう扱いを受けるか分からないので、壊れやすい部分(変速機とか)は、
ダンボールなどを巻いてしっかりガードしておくのが良いです。
それと、気圧が下がってタイヤが破裂する恐れがあるらしいので
タイヤや、サスペンションの空気を少し抜いておきます。(忘れても問題が起きた事は無い)

今のところ、国内線で、追加料金(重量・サイズ)を取られた事はありません。


国際線は、輪行袋のような持ちやすいものに入れておくと投げられる可能性が高いので、
自転車屋に行って工場から送られてくる時に使用する段ボール箱を分けてもらい、
その中に、バラして入れます。このほうが安心。
(帰りに現地で箱を調達するのが大変ですが。。。)

国際線に乗せるときは、重量オーバーだの(他にも荷物が多いので)、サイズオーバーだの
空港で必ずもめます。。。。でも、強気で押し切ると、免責サインする代わりに無料になったりします

自家用車・タクシー

普通のサイズの車なら、うまく入れれば後席に入ります。(軽は無理)
タクシーなら自分が助手席に乗る事でなんとか運べます。
ワゴン車なら、トランクに入る事もあります。


このように、公共機関に乗れるので、渋滞の街中などを避けて
自分の走りたいところだけ(オイシイ所だけ)を楽しむ事が出来るんです!

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