あ!非常用インターホン!
何だコレは。。。。
オッチャンの「聞いているからよー」の意味がわかった。。。
ん?何だ?
なんでしょう?これは??
岩肌から突然、真横にポコンと突き出している2つの塊。
ここだけ茶色。高さは、下から1mちょっと。
これは、何かに、似ている。。高さもちょうどいい。。
普通、鍾乳洞の石は、上から垂れ下がってツララ状になり、
その下側も積もってきて竹の子状になるはずなのに(最後は繋がって柱になる)
何で、真横に飛び出しているんだ?この石は?
水の滴る音がする。
岩の上を垂れてきた水が雫になって落ちている。
水があたる部分は、岩が削れて穴が開いている。
良く見ると、あちこちの地面に”たこ焼き鉄板”ぐらいのくぼみができている。
さらに先へ進む。
声を出して独り言を言っているのに気づいた。
とにかく、静かで、でも低音の反響があって、声を出してないと怖いんです。
広いところに出たので、ガイドブックのモデルごっこ(?)をした。
三脚立てて、ほぼ真っ暗な中、ピントを合わせて、、、
自作自演、1人遊びをして、1人で「クククッ」と笑いながら進む。
面白写真のネタでも考えていないと、怖くてパニックになりそう。。
今、考えると何におびえていたのか分からないが、とにかく怖かった。
浅い水底にシマシマの石。
観賞魚の水槽レイアウトに使うゼブラストーンみたい
下の石をよく見てみると、サンゴの化石っぽいものも多い。
大昔は、海の底だった石灰岩だからね。
もう、早くゴールに着きたい。そして、帰りたい。。。。
(ゴールの滝を見るまでは引き返すわけには行かない。。)
時計が気になる。もう20分ぐらい歩いたんじゃない?
大きな岩を回り込んだら滝があった。
スポットライトが当たって、お賽銭がしてある。
なんだか、神聖な感じ。割れ目の穴から水が出ている。
これがゴールか?時間的にも25分経ってる。
道はこの滝の左横を通って続いている。
この小さな滝の左側に出たとたん、
ごぉぉぉぉっーーーーーーっ!
圧倒的な風圧と音!
吹き付けてくる水しぶき!
目の前に突然巨大な空間が広がり、大きな滝が爆音を立てている
思わず後ずさりするような、ものすごい威圧感。
壁にある蛍光灯の光でうっすらと光って見える。
まっくらなので、ピントが合わせられないし、
水しぶきがすごくてカメラが壊れそう。
とりあえず、大急ぎで写真を撮った。
何度も深呼吸をして、自分を落ち着かせて、辺りを見回してみる。
巨大なドーム状の空間のまん中に落差10m以上の滝がある。
すごい。。。なんで、こんな地形になったんだろう?
帰りは、鼻歌交じりで軽快に進む。
来るときの怖さは何だったんだろう?
そして地上へ戻ってきた。
受付に、ヘルメットと長靴を返しに行く。
「ちちいし(乳石)、見てきたか?」
あ! あれ! やっぱり有名だったんだ!
偶然たどり着いた、岩手の山中の小さな鍾乳洞。
どの辺?って言われても、どの辺だったか良く分からん。水沢の東側あたり?
観光用の鍾乳洞とはいえ、1人で穴に潜る事の怖さを思い知らされた。
良い経験したな。と言う感じ。