東京にある日本の中心


地図は、日本を緯度・経度で方眼状にして作られてます。

じゃあ、日本の緯度経度の基準となるのはどこ??

日本の標準時子午線は、東経135度。
兵庫県明石市を通っています。




って事は、明石市にある135度子午線が日本地図の基本?

違います。

日本の緯度・経度の原点になっている場所は東京!

地球全体の基準となる子午線は、
ロンドンの旧グリニッジ天文台(跡地)にありますが、
日本の基準となる場所は、旧東京天文台にあるんです!



東京天文台(跡地)ってどこ?

政府機関の中心、霞ヶ関から桜田通りを南へ。
飯倉の交差点で右折。




この飯倉交差点。
警察官が常に監視してます。
伸縮式のフェンスもあり、非常時にはいつでも道路封鎖が可能。
なぜそこまで。。?


物々しい交差点を曲がり、坂を登った左側。
森のようなの塀に囲まれた敷地が『ロシア大使館』
冷戦時代のまま、今でも角々に警察官が常駐し、正門前にはパトカー数台待機。


塀も高くて、中の様子は分かりません。
ロシア国旗がヒラヒラしてます。(この写真を撮るのもコソコソでした)



東京天文台跡地には、このロシア大使館の手前を塀に沿って曲がるのが正解!





ロシア大使館の塀に沿って進むと、、、
ロシア大使館の隣は『アメリカンクラブ』!
在日アメリカ人たちの憩いの場です。




どちらが先に建てたのか知りませんが、ロシアとアメリカ。
冷戦時代は相当な覗き見大会が行われていた事でしょう。。。


ロシア大使館、アメリカンクラブと続き、その隣は小さな公園?
道は行き止まりです。




その通行止めの看板の横にある小さな公園に、『日本経緯度原点』の看板が!
じゃーん。この小さな公園。
ここが東京天文台の跡地です。




早速、入ってみる事に。

芝生の中に、柱跡の残る石。





関東大震災で、焼け落ちてしまったそうです。
東京の空が明るくなったこともあり、それを機に三鷹に引っ越したらしい。

この、芝生の片隅に、原基が埋めてありました!






思ったよりも小さいです。






とりあえず、記念写真。






ここを基準として、ここから少しずつ測量を繰り返し地図を作っていったのでした。

ちなみに、ここの座標は、
東経 139°44′40″5020
北緯  35°39′17″5148

だったのですが、、、
(なんで、こんな中途半端な値なんだ?)

この宇宙時代。GPS計測が可能になりました。

各国が勝手に原基を作り、そこからの測量で地図を作っていましたが、
世界統一で地図を作ろう。(そうしないとGPSが使えない)って事で、、、
つくばにある国土地理院のでっかいパラボラで計測し、計算しなおして、
平成14年(2002年)に、日本でも国際緯度経度を採用したのでした。

その結果、この原基の緯度経度座標にずれが生じ、
東経 139°44′28″8759
北緯  35°39′29″1572

となったのでした。。。

いずれにせよ、ここが(GPS時代までは)日本地図の中心だったのでした!


ふと、振り返ると目の前に東京タワー!





こんな、東京の真っ只中。静かな日本の原点でした。


続いて国道の中心へ!